ついに御用
大阪に住んでいた頃、義理の弟のお医者さんから、胆嚢にポリープがあるのでこれがさらに大きくなるようだったら気をつけたほうがいいよと言われておりました。
先月ふと思いついて、住居に併設されているクリニックで2年ぶりに超音波検査をしてもらいましたら1センチを超えるポリープがあるということで当地の公立病院を紹介され、このひと月間、CTだの周りの循環器の検査だの受けておりましたが(この間の胃カメラもその一環)、ついに「御用だ!神妙にいたせ!」ということになりました。
「脂肪の塊の可能性もあるんじゃないですか、もう年なので無理にとらないでもうすこし成長を見守ってやってもいいんじゃないですか」などと逃げ回るのですが、「そうでない可能性もあるし、元気なうちに処置したほうがいいですよ、今なら切らずにお腹に穴を開けるだけで済むので簡単、1週間で退院できますよ」などと捕り手の包囲網は狭まります。
なにしろ物心ついてから初めての手術なんですから、腹に穴を開けるのが簡単だなどとはとても了見できません。夏の発表会を目指して折角覚えかけている踊りの所作も忘れるし、名取への道も遠ざかるじゃないですか。
まあしかし、これも家内が自分のような目に遭わないように計らってくれているのかも知れず、観念してお縄を頂戴、この4月1日、永年尽くしてくれた胆嚢にお別れすることになりました(エイプリルフールではありません)。
一応遺言を書き直し、まさかの時の尊厳死依頼文書を近くにいる長女に託し、葬式の時の格好良い遺影の写真を選んでパソコンに保存し、飲みだめ、旨い物の食いだめをし、目下文字通り腹を括って入院に備えております(「腹腔鏡手術ぐらいでほんまに大袈裟な人やね」)。
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